EXR PowerGrid 情報網の使い方

PowerGrid 情報網の使い方

PowerGrid の情報網は、端末やストレージをネットワークにつなぎ、拠点内やインターネット越しにサービスを使うための仕組みです。このガイドでは、電力網の基本操作を理解している人向けに、情報網でできることと配線の作り方をまとめています。

情報網は電力網とは別の線で作ります。ただし、端末、ONU、NAS などの多くの機器は 100V の電力情報網の接続の両方が必要です。
部材は潮川近くの商店街のコンピュータショップで入手できます。

1. 情報網でできること

情報網を作ると、端末からストレージやメールを使えるようになります。今後追加される端末向け機能も、基本的にはこの情報網の上で使うことになります。

できること 必要な接続 概要
オンラインストレージ インターネット 個人アカウントに紐づくクラウドストレージを使う
拡張オンラインストレージ(NAS) 同じ LAN、または公開設定済みの NAS 設置した物理ストレージを端末から開く
メール インターネット 端末からメール機能を使う

まずは端末をインターネットにつなぐと、オンラインストレージとメールを使えるようになります。NAS を置くと、同じ拠点でストレージを共有したり、外出先からアクセスできる追加ストレージも作れます。

2. まず端末をオンラインにする

最初は、端末1台、ONU1台、IX までの光ファイバ経路だけで試します。

端末 ─[ローカルNW]─ ONU ─[光ファイバ]─ NW中継ポール ─[光ファイバ]─ IX
  1. 端末(PC)を置き、100V の電力をつなぐ。
  2. ONUを置き、100V の電力をつなぐ。
  3. ローカルNW結線工具で、端末と ONU をつなぐ。
  4. 光ファイバNW結線工具で、ONU から NW中継ポールへつなぐ。
  5. NW中継ポールを光ファイバでつなぎ、最終的に IX へ届かせる。
  6. 端末を右クリックし、デスクトップからインターネットが必要なアプリを開く。

オンラインストレージやメールが開ければ成功です。オンラインにならない場合は、先に 10. オンラインにならない・つながらないとき を確認してください。
光ファイバはループを許容するため網にすることができ、経路を冗長化することができます。そのため、個人ごとにIXのある建物から全経路を引く必要はありません。
潮川付近に自由に接続可能なインターネットIX光ファイバ電柱があります。

3. 端末を使う

端末は情報網サービスの窓口です。100V の電力をつなぐと起動し、右クリックでデスクトップを開けます。インターネットに接続していなくても端末は起動しますが、オンラインストレージやメールは使えません。

デスクトップから使える主なアプリは次の通りです。

アプリ 必要な接続
オンラインストレージ インターネット
拡張オンラインストレージ(NAS) 同じ LAN、または公開設定済みの NAS
メール インターネット

所有者は、デスクトップの鍵アイコンから端末にパスワードを設定できます。パスワードを設定した端末を他人が使うと、入力を求められます。

停電やインターネット切断が起きると、利用中のアプリは閉じます。

4. ストレージを使う

PowerGrid には、アカウントに紐づくクラウドストレージと、設置した装置に紐づく NAS があります。

オンラインストレージ 拡張オンラインストレージ(NAS)
実体 個人アカウント 設置した物理装置
必要な接続 インターネット インターネットまたはLAN
共有 本人のみ 同じ LAN なら他の人も利用可能
壊したとき 失われない 中身がドロップし、NAS からは失われる

NAS の基本

StoreNX NAS-27 は、拠点内共有やインターネット越しに利用できる物理ストレージです。100V の電力とローカルNWまたはインターネット接続が必要です。

  • 容量は1台あたり27枠です。
  • 端末のデスクトップから「拡張オンラインストレージ」を開いて使います。
  • 所有者は、NAS を設置したプレイヤーです。
  • 名前変更と公開設定の切り替えは、所有者だけが行えます。
  • 同じ LAN につながっていれば、所有者以外も開けます。(インターネット越しでは自分しか開けません。)
  • 誰かが開いている間、他の人は「使用中」で開けません。

NAS 本体を所有者が右クリックすると、どこから使えるかを切り替えられます。

設定 アクセスできる範囲
LAN 初期状態。同じ LAN 内からのみ
INTERNET LAN共有に加え、所有者本人のみインターネット越しでもアクセス可能

LANで共有ストレージとして使うなら LAN のままで利用できますが。外から自分の NAS を使いたいときは INTERNET に切り替えます。

NAS の中身は端末から操作します。ホッパーなどで直接出し入れすることはできません。

5. 基本操作

結線する

情報網には2種類のケーブルがあります。電力の結線工具とは別の工具を使います。

工具 つなぐもの 主な用途 最大距離
ローカルNW結線工具 ローカルNW 端末、NAS、L2スイッチ、ONU、ルータ 64b
光ファイバNW結線工具 光ファイバ ONU、NW中継ポール、IX 96b

使い方は電力の結線工具と同じです。

  1. 結線工具を持つ。
  2. 1つ目の部材を右クリックする。
  3. 2つ目の部材を右クリックする。

ローカルNWにはローカルNW結線工具、光ファイバには光ファイバNW結線工具を使います。工具の種類が違う場合や、距離が遠すぎる場合は結線できません。

状態を見る

情報網の機器は、右クリックで状態を確認できます。つながっている線、空きポート、オンライン状態などを見られます。うまく動かないときは、まず端末、ONU、スイッチ、NAS を右クリックして状態を確認してください。

電力も確認する

端末、ONU、SW-G24、ルータ、NAS は 100V の電力が必要です。停電すると、通信や開いている画面も止まります。200V 系統につないでも動きません。

6. LAN をつくる

同じ拠点の機器をまとめる範囲が LAN です。ONU の内側でローカルNWケーブルにつながっている機器は、同じ LAN として扱われます。

端末 ─┐
NAS  ─┼─ L2スイッチ ─[ローカルNW]─ ONU
端末 ─┘

端末や NAS を増やすときは、L2スイッチを置いてローカルNWで分岐します。

  • SW-5: 5ポートの小型スイッチ。無電源で動きます。
  • SW-G24: 24ポートの大型スイッチ。100V の電力が必要です。

小さな拠点は SW-5 で十分です。多くの端末や NAS をまとめる拠点では SW-G24 を使うと、配線を整理しやすくなります。

7. インターネットにつなぐ

LAN をインターネットへつなぐ入口が ONU です。ONU は、拠点内のローカルNWと、外へ向かう光ファイバをつなぎます。

[LAN内の機器] ─[ローカルNW]─ ONU ─[光ファイバ]─ NW中継ポール ─ IX
  • ONU のローカルNW側は、端末、L2スイッチ、ルータなどにつなぎます。
  • ONU の光ファイバ側は、NW中継ポールや IX へ向かう経路につなぎます。
  • 光ファイバ経路が IX まで届いていれば、その LAN の機器はオンラインになります。

回線速度は ONU の種類で決まります。

ONU 速度
ONU-100M 100Mbps
ONU-500M 500Mbps
ONU-1G 1Gbps
ONU-2G 2Gbps

速い ONU ほど、オンラインストレージなどの利用が快適になります。

8. ルータで LAN を分ける

NWルータ RT-2P は、LAN を区切るための部材です。ONU を共有しながら、自分の拠点側と共有側を分けたいときに使います。

自分側のLAN ─[A] RT-2P [B]─ 共有側のLAN ─ ONU

RT-2P は 100V の電力が必要です。下段が A側(2口)、上段が B側(1口)です。

右クリックすると、A側とB側の間でどちら向きに通信を通すかを切り替えられます。

表示 意味
A<->B 双方向。初期状態
A->B A 側から B 側へだけ通す
A<-B B 側から A 側へだけ通す
A x B 遮断。A側とB側を通さない

ルータで区切ると、NAS などの LAN 内機器が見える範囲を調整できます。インターネットへ出る通信は、ONU まで届いていれば利用できます。

9. 情報網部材一覧

情報網の部材は、電力の部材と同じように設置してから結線工具でつなぎます。

部材 型番 電力 情報網ポート 役割
NW中継ポール NP-0 電源不要 光ファイバ x8 バックボーンの光ファイバ中継
L2スイッチ(小) SW-5 電源不要 ローカルNW x5 LAN 内のポート分配
L2スイッチ(大) SW-G24 100V ローカルNW x24 大規模 LAN のポート分配
NWルータ RT-2P 100V ローカルNW A x2 / B x1 LAN の方向制御と分離
端末(PC) ExiStation WS-1など 100V ローカルNW x1 サービスやストレージの利用窓口
拡張ストレージ StoreNX NAS-27 100V ローカルNW x1 LAN 共有できる物理ストレージ
回線終端装置 ONU-100Mなど 100V ローカルNW x2 / 光ファイバ x1 LAN とインターネットの境界

10. オンラインにならない・つながらないとき

端末が起動しない

100V の電力が来ていません。端末につながる電力網を確認してください。

アプリが「インターネット未接続」になる

ONU から IX まで光ファイバで到達できていません。ONU の光ファイバ側、NW中継ポール、IX までの経路を順に確認します。

ONU が未接続になる

光ファイバ経路が途中で切れている可能性があります。中継ポール同士の距離、結線工具の種類、IX までの到達を確認してください。

LAN 内の機器が見えない

同じ LAN にいない可能性があります。別々の ONU 配下は別 LAN です。間に RT-2P がある場合は、通行モードも確認してください。

他人の NAS が見えない

相手の NAS と同じ LAN にいるか確認してください。ネット越しでは、他人の NAS は見えません。NAS を外から使える設定にしていても、インターネット越しに使えるのは所有者本人です。

NAS が「使用中」になる

他の人が開いています。同じ NAS を同時に開くことはできないため、相手が閉じるまで待ってください。

機器が突然止まった

停電している可能性があります。ONU、SW-G24、RT-2P、端末、NAS は 100V の電力が必要です。電力が落ちると、通信や開いている画面も止まります。

11. 情報網の考え方

情報網は、電力網とは別の線で作ります。電力が届いていても情報網が切れていれば端末の機能は使えません。逆に、情報網がつながっていても 100V の電力がない端末や NAS は動きません。

LAN は、同じ拠点の機器をまとめる範囲です。ローカルNWでスイッチや ONU につながっている機器は、同じ LAN として扱われます。NAS の共有やルータの分離は、この LAN の範囲に影響します。

インターネット接続は、ONU から光ファイバで IX まで到達できているかで決まります。オンラインストレージなどが重いと感じる場合は、より速い ONU へ置き換えると改善します。